歯石取り・歯石除去を年一回行うことが予防歯科につながります
お口の健康は、全身の健康に関係します
健康・元気・若さを保つためには何でも食べられるお口の環境が重要です。
健康で元気な体を維持するためには、バランスの良い食事で十分な栄養をとることが基本です。そのためには、何でもしっかり噛んで食べられる健康なお口の環境が必要です。
しかし、歯や歯茎に痛みや違和感がある、歯が抜けたまま、噛み合わせが悪い、といった状態ではしっかり噛んで食べることができません。歯を失って入れ歯になると噛む力が低下し、噛み砕いたり噛み切ることに時間がかかり快適に食事できません。
噛む力は次の順で低下していきます。
- 天然の歯
- インプラント
- ブリッジ
- 部分入れ歯
- 総入れ歯
歯は快適に食事するために不可欠な道具です。歯の大切さは歯で苦労された方が一番よくご存知です。食べたいものが満足に食べられない、何度も何度も治療を繰り返しているなど、失って、苦労して、はじめて天然の歯の大切さに気づきます。
将来、歯で後悔しないために、健康で元気な体を維持するために、正しい予防の知識を身に付け、出来る限り天然の歯を長持ちさせましょう。
予防には定期的な歯科医院でのチェックとケアも欠かせません。当歯科でもしっかりサポートさせて頂きます。
予防歯科のメリット
- 天然の歯が長持ち
- 痛みなどの苦痛を軽減
- 将来の医療費の負担を抑える
- 快適な食生活
- 元気で健康な体をつくる
噛む効果
しっかり噛んで食べると、脳内にヒスタミンという物質が分泌され満腹中枢を刺激し、食べ過ぎを防止します。また、ヒスタミンは内臓脂肪の分解を促す働きもあります。他にも下記のような様々なよい効果があります。
- だ液の分泌が増え消化を助け吸収をよくする
- 表情筋が鍛えられ表情が豊かに
- 脳の活性化
- 虫歯や歯周病の予防
治療が終わったら予防へ
治療の繰り返しは歯の寿命を短くします
痛い、違和感がある、といった症状が出て受診、そして治療。治療が終わり、数年後また痛みなどの症状が出て治療。この様なサイクルを繰り返すと、治療のたびに歯は削られて小さくなってしまいます。
そして、治療が困難になると歯を抜くことになり、ブリッジ・入れ歯・インプラントなどの治療が必要になります。
歯を長持ちさせるためには悪くなってからの治療ではなく、悪くならない為の予防が重要なのです。
歯の治療を繰り返すと、
- 虫歯
- 詰め物
- 隙間から再び虫歯
- 神経を抜いて被せ物
- 隙間から虫歯
- 根の部分に異常
- 抜歯
となり、歯を失ってしまうと、ブリッジ・入れ歯・インプラントなどの治療へとつながってしまうのです。
歯の神経の大切さ
虫歯で痛みがある時など、
「歯の神経をとります」
といった言葉を使いますが、正しくは歯髄(しずい)と言って、神経や細かい血管の集まりです。歯髄は象牙質に栄養を送ったり、最近が歯の内部に侵入しようとするのを防御する働きもあります。
虫歯が進行し歯髄にまで達すると炎症を起こし痛みが出るため、歯髄を取ることになります。歯髄を取れば神経もなくなるため痛みはなくなりますが、歯髄を取った歯は木が枯れていくように、年月の経過とともにもろくなります。定期的なチェックで虫歯が進行する前に対処することはとても重要なのです。
予防の基本は毎日のホームケアと定期的なプロケア
毎日の歯磨きだけでは不十分。ホームケアとプロケアの両立が必要です。
虫歯と歯周病の主な原因となるのがプラーク(歯垢)です。このプラークをホームケアとプロケアで除去することが予防歯科の基本です。
ホームケアによる予防歯科
プラークコントロールという言葉を耳にされたことはあると思いますが、「プラークコントロール=歯磨き」ではなく、プラークの量を減らすようにコントロールするという意味があります。そのため、
- 正しい歯磨き
- 規則正しい食生活
- 良く噛んで食べる
- 定期的な歯石取り
- 虫歯の治療
なども含まれます。
プラークコントロールの基本はホームケアですが、歯磨きや食事や間食の取り方を完璧に行うことはなかなか難しいものです。ホームケアで不十分な部分はプロケアによる予防歯科でサポートします。
プロケアによる予防歯科
プロケア(プロフェッショナルケア)とは、歯科医院で行うケアのことで
- 歯のクリーニング
- 歯石除去
- フッ素塗布
- 検査
を必要に応じて行います。
歯のクリーニングの効果
歯のクリーニングは歯の表面に付着した細菌の膜(バイオフィルム)を除去することで、虫歯や歯周病の予防効果もあります。また、日常の歯磨きでは落ちない汚れ、コーヒーやお茶等の着色を除去し、本来の歯の白さを取り戻します。
忙しくても年一回の定期健診を
お口の中は、年齢と共に少しずつ変化します。
かくれた疾患を早期に発見する重要性とは?
初期の虫歯はまだ黒くなっていないので、鏡で見てもわかりません。痛みなどの自覚症状もありません。
25歳以上の約8割がかかっていると言われている歯周病。初期状態は自覚症状がありませんので、気づいた時にはかなり進行している場合も。
過去に治療して詰め物や被せ物をしている歯も注意が必要です。詰め物や被せ物と歯の隙間が最近の棲み家となり、虫歯になる可能性があります。
歯を失って、ブリッジや入れ歯をしている場合は、支えとなる歯への負担が気になります。
神経を抜いた歯は、健康な歯よりもろくなります。また、その歯に何らかの異常があっても自覚できません。歯の根の部分に異常がないかレントゲンでのチェックも大切です。
被せ物、詰め物のチェックも重要です。
詰め物、被せ物、被せ物の下にある金属の土台、セメントなど治療に使用した材料は年月とともに劣化します。そして、劣化した状態を何年も放置すると、様々な影響が出てきます。
例えば、
- 隙間が虫歯になる
- プラークが溜まり歯周病に
- 噛み合わせへの悪影響
- 詰め物が外れやすくなる
- 被せ物の土台が侵食し、歯の根の部分に悪影響
- 特に前歯が変色することで見た目が良くない
被せ物、詰め物の状態は患者様ご自身ではわかりません。
不適合な被せ物、詰め物は早い段階で発見することで歯を長持ちさせます。何年も歯科医院へ行ってない方はチェックが必要です。ご家族にそのような方はいる場合は、早めの健診を勧めてあげて下さい。
異常を感じたら早めの受診
痛みや違和感がある時は早めに受診し、初期段階で治療することが大切です。症状が進行してしまってからでは治療期間が長くなり通院回数も増え、治療費の負担も増えます。
- 痛みがある
- 咬み合わせに違和感がある
- 詰め物・被せ物が外れた
- 歯が抜けた
- 歯ぐきの腫れ・出血
- 歯の表面がぬるぬるする
などの症状が現れたら、早めに当歯科までお越しください。
お忙しくてどうしても時間がとれない方でも、1年に1回は健診を受けましょう!